麻疹(はしか)の流行に注意!(2016年9月7日)

 国立感染症研究所は6日、今年1月から8月28日までに全国で41人が麻疹(はしか)に感染したことを確認し、昨年の年間患者数(35人)を上回ったと発表しました。患者数はさらに増える見込みとのこと。

 麻疹(はしか)はウイルスによって引き起こされる感染症です。まず、発熱や咳、鼻水などの軽いかぜのような症状がみられたあと、39℃以上の高熱が出て、顔や身体に発疹が現れます。患者の3割が、肺炎や中耳炎などの合併症を起こすとされ、1000人に1人が脳炎を起こし、後遺症が残り、死に至ることもあるとされています。麻疹(はしか)の最大の特徴は感染力が非常に強いことです。免疫を持ってない人が感染すると、ほぼ100%発症するといわれています。

 麻疹(はしか)に治療薬はありませんが、非常に有効な予防策があります。ワクチンの接種です。

 麻疹(はしか)のワクチンは風疹との混合ワクチン=MRワクチンとなっていて、確実に免疫をつけるため、定期接種は1歳を過ぎてから小学校入学前の1年間の2回の接種となっています。

定期予防接種は積極的推奨となるため、無料で受けることができます。

ナースセンター 看護師 佐藤