9月に入り、朝夕がだんだんと涼しくなってきました。空を見上げると、白い雲ははるか遠くにあり、すがすがしい秋空が広がっています。先日ひよこ組の子ども達と園庭を散歩すると、黄色くなった桜の葉が落ちていました。もうしばらくすると、子ども達が大好きな落ち葉集めが始まりそうです。
4月からあっという間に半年近くが経ちました。一歳児クラスの子ども達は園生活を楽しみながら、毎日のびのびと生活しています。以前は一人遊びが多かった子ども達も、今では友達とのかかわりが増え、「○○ちゃん！」「○○くん！」と名前を呼び合いながら仲良く遊べるようになりました。言葉もたくさん出て、会話を楽しんでいる様子も見られます。
お友達と一緒に楽しそうに遊んでいる子ども達ですが、もちろんけんかもよくします。先日もおもちゃの取り合いでYちゃんとY君のけんかが始まりました。まだまだ「自分」が強い子ども達。どちらも譲りません。これまでは、保育者が仲裁に入りやっと落ち着いていたのですが、その時は違いました。
「はい・・・」とY君がYちゃんにおもちゃを差し出したのです。おもちゃを使いたい気持ちをぐっと我慢して、自分からそのおもちゃを譲ってあげたのでした。どうしても使いたいという自分の気持ちを一生懸命に押し込めたY君の気持ちを考えると、胸が熱くなります。悲しそうな顔をしているY君に「偉かったね。頑張ったね。」と声を掛けると、その顔にはとびっきりの笑顔が戻り、新しいおもちゃを探しに走っていきました。
相手のことを考える「思いやり」の気持ち。この温かくて優しい気持ちが小さな子ども達の心の中にも育っていることを知り、とてもうれしくなりました。この頃、子ども達の成長がとても大きく、日々驚かされてばかりです。そんな力溢れる子ども達に負けないよう、私自身も頑張っていきたいと思います。
ひよこぐみ しとみ ちほ
お友だちと一緒にお絵かき
みんなで食べるおやつはおいしいね！