8月も半ばを過ぎ、持ち帰りをしたアサガオが元気に花を咲かせ始めたころと思います。夏休み中のお友だちもお元気でお過ごしでしょうか。先生たちや、夏季保育に来ている子どもたちは、絶え間なく鳴くセミにも負けず元気に、そして大輪の花をつけたひまわりと同じくらいの輝く笑顔で毎日を楽しく過ごしています。
先日、夏季保育中の年長組の子どもたちが、「先生!田んぼにお米ができてる!」と私のところまで嬉しそうに報告しに来てくれました。5月に各クラスでプランターに植えた苗が生長し、「穂」が出来たようです。「穂」とは、お米になる粒のことです。
稲に穂ができるまで、色々なことがありました。ある日は、「先生大変!田んぼに小さい子がお砂入れちゃった!」、またある日は「先生!誰かが引っこ抜いちゃった!」「虫がおぼれてる!」「なにか違う草が生えてる!」など…。時には数人で稲を見張っている可愛らしい姿もありました。どうしたらいいか、その都度丁寧に子どもたちが話し合い、困難と向き合ってきました。そんな数々の事件を乗り越えて大きくなった稲。頑張って見守ってきたものが実りにつながったことは、子どもたちの良い経験になったのではないかなと思います。
お米や野菜など、普段食べている食材がどのようにして自分たちのもとへ来るのかを知ることは、大事なことだと思います。ただ植えたからできるわけじゃない、様々な困難を乗り越えなければならない。そのような、育てる大変さも知ることが、食の大切さ、できた時の喜びを知ることにつながるのだと思います。夏休み中のお友だちも登園したときに、ぜひ自分の目で稲の生長を感じてみてくださいね!
夏休みも残り2週間となりました。夏バテなどしないよう、休息を取りながら、残りの日々も楽しんで過ごしてくださいね。
うさぎぐみ きむら さやか