何となく、吹く風の中に秋を感じるようになった今日この頃です。二学期がスタートしてもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。園は活気あふれる子ども達の声が響き渡り、先生や子ども達は連日運動会に向けた練習を行っています。年少組さんは初めての運動会となり、毎日の遊びの中で、ダンスやかけっこをしてのびのびと体を動かせるようになってきました。小さな学年の活動には先生の配慮や導きが沢山必要になります。
年中組さん、年長組さんは今までの経験をもとに、自分が頑張る、友達を応援する、みんなで協力し合う等、共に育ちあう姿が感じられます。保護者の皆様も園の行事を通して子ども達がどのように活動し、どのように成長しているのかを実感して頂けたら嬉しく思います。
そして、最近子どもの声や風鈴の音、夏祭りの太鼓の音を騒音だと感じる人が増えているという話を聞きますが、昨今の住宅環境を考えると仕方がないのかと思いますが、子ども達の声を通し元気を感じ、風鈴の音を聞いて涼しさを感じ、太鼓の音を聞き夏祭りの季節を感じる等、日常生活の中で奏でられる音の世界を愛することが出来ず、騒音として捉えてしまうことは寂しい気持ちがします。 虫の音(夏の蝉の声、秋を感じるコオロギの声)や川のせせらぎ、風のそよぐ音、軒下の風鈴音は昔から子ども達の季節感を感じる音になっており豊かな体験になっているのではないでしょうか。世界は刻々と進化しグローバルな時代であっても、日本人の心の音をなくしたくないように思います。
今、私は運動会に開始の花火を上げるか上げないかで悩んでいます。運動会と云えば秋空に響き渡る花火と思って今まで来ましたが、騒音と感じている方もおられるようです。(事前にお知らせして花火を上げさせて頂こうかなとも思っていますが。)向こう三軒両隣り、和気あいあいの時代は終わってしまったのでしょうか。地域の方のお一人おひとりの気持ちを考えながら、地域の中に共存しなければならない難しさを感じる次第です。
園 長 柴田幸子