すみれニュース(vol.326)2018年5月24日

 眩しい日差しが降り注ぎ、園庭の木々には青々とした葉が茂っています。桜の花がきれいに咲き誇っていた4月が懐かしいほど周囲の景色は移り変わり、季節は夏に向かって動き始めています。

 新学期が始まってあっという間に2か月が過ぎようとしています。園生活にもすっかり慣れ、毎日のびのびと過ごしている子どもたちです。友達との関わりも深くなり、名前を呼び合って遊ぶ姿が多くみられるようになりました。

 私が担任をしているすみれナーサリーの2歳児さんは今、虫や植物などの自然に興味を持っています。ある晴れた日、みんなで園庭に出てお散歩をしました。すみれナーサリーの玄関前には子どもたちみんなで育てているミニトマトとヒマワリのプランターがあり、ヒマワリはあっという間にたくさんの芽を出しました。まだ「芽」という言葉は分かりませんが、「うわ!ヒマワリがいっぱい咲いている!!」と子どもたちなりに言葉で表現して、その様子を喜んでいました。

 今度は木の下に行くと、またたくさんの発見が。まずはアリの行列を発見し、大騒ぎの子どもたち。「アリだ!」「大きいのもいる!先生つかまえて!!」と夢中になってアリの動きを見つめます。興味津々でアリを捕まえますが、ぞろぞろと手に上ってきたアリに驚き、一生懸命に手を振って追い払います。アリの観察が終わると、今度は木の実拾いです。桜の真っ赤な実をたくさん拾い、「お家に持って帰る!」と大事に握りしめていました。

 自然と関わる機会が少なくなってきていると感じる今日、こうして生き物と関わる時間は子どもたちにとって、とても貴重なものだと考えます。命に触れることでその大切さを学んでいけるよう、遊びを通して子どもたちに伝えていくことができればと思います。様々な経験を通して子どもたちの心が豊かに育っていってくれれば嬉しいです。

                                                     ナーサリー2歳児 しとみ ちほ

    お弁当、何が入っているの?

     ヒマワリの芽が出たよ!