「それぞれの夏休みを元気にお過ごしください。」(2018年8月7日)

 ことしの夏は、毎日猛暑が続き連日気温も35度越え、いつまでこの猛暑が続くのでしょうか?
日本列島の気温分布図は真っ赤に染まっています。教育部門の保育を受けている1号認定さんは、各家庭においてそれぞれの夏休みを有意義に過ごされていることと思います。2号認定、3号認定の保育を受けているお友達は毎日元気に登園し、お友達と一緒にプールで遊んだり、戸外で園庭の木陰を探し遊んでいますが、この猛暑で園庭での活動はいつもの夏よりかなり少なく室内での活動を余儀なくされています。
 先生方は、子ども達が熱中症にならないように、水分補給に注意を配り30分に1回は水分補給の声掛けをするとともに、顔が真っ赤になったら室内での休憩を促し活動をしています。

 そして、先生方の夏休みは保育協会、幼稚園連合会の研修が沢山あり、それぞれに研修に参加し、保育技術の勉強に取り組んでいる夏休みです。
 私は、7月31日・8月1日に行われた、全国幼児教育研究大会茨城大会の運営委員として研修のお手伝いをさせて頂きました。この大会は3年間の準備期間を掛け開催されました。大会当日は、北は北海道から南は沖縄まで全国から771名の先生方が一堂に茨城に集まり、「育てよう 未来に向かってはばたく力を ―主体的・対話的で深い学びの実現を目指して―」を大会テーマとし、平成30年4月1日新しい幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領が実施され改定の趣旨の具現化に向けて、実践の場でどう子ども達に向き合っていくか、研鑚の機会になることを願い研究大会が企画されました。

 想像できない程変化するという未来。その未来に向かって子ども達がはばたく力を支えていくためには、保育の展開を工夫していかなければなりません。子ども達がどのように考え、知恵を働かせ、遊びや生活を楽しんでいるか、失敗を繰り返しながらも目標を達成しようとしているのかなど、子ども達の具体的な姿を読み解きながら「主体的・対話的で深い学び」につなげる保育を実現するためにはどうしたらよいかを全国の幼稚園、保育園、認定こども園、大学、教育関係者等、乳幼児教育に関わる皆様と共に活発に協議し合いました。

 そして、分科会では「ワクワク、ドキドキが生まれる環境構成」について協議しました。
秋田県:幼保連携認定こども園だしのこ園「アイスクリーム・かき氷づくり~自分なりにイメージを表して~」 徳島:鳴門教育大学附属幼稚園「赤ちゃんの歯見たい!」の事例発表の報告を受け、名古屋学芸大学教授 津金美智子先生から環境構成の助言を頂きました。

 環境構成とは幼児の活動に沿って環境を構成することで、幼児の視点に立って環境を構成することが大切になり、幼児の活動の流れに即して、幼児が実現したいことをとらえ、幼児の思いやイメージを生かしながら環境を構成することが大事になることを説き、そのためには、深い幼児理解と環境に関わる教師の姿勢、環境の特性や特質についての研究を行い、教育的価値について理解し、必要に応じて活用できるようにすることが大切になるとご指導いただきました。
 一人ひとりの幼児への理解と教師の長期的な見通しを持った捉えが重要となることを再認識した分科会でした。また、子ども達の遊びの中の小さな気付きを見落とす事なく拾い上げ、学びのきっかけを見落とすことなく子ども達へ返していくことの大切さを実感した研修でした。先生方はこの夏の研修の学びを二学期からの保育に生かして行くことでしょう。

 夏休みはまだまだ続きます。体調に留意してそれぞれの夏休みを楽しみ、お過ごしいただきたいと思います。そして、8月21日の夏祭りに皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。
                                              園長 柴田幸子

全幼研茨城大会第3分科会のようす169名の先生方が真剣に学びました。

園庭の「ときめきの杜」に平成28年度卒園生が植樹した記念樹のブドウとイチジの実が大きく生長しました。

年長組のお友達が植えた稲が穂を出し花が咲きました。