すみれニュース(vol.354)2018年12月21日

 吐く息も白くなり、寒さが一段と厳しくなってきましたが、こども園の子どもたちは寒さに負けず元気いっぱいに活動しています。そんな姿にパワーをもらう日々です。

 先日行われたクリスマスこども会では、今までの練習の成果を十分に発揮して、年長さんらしい立派な姿で堂々と披露することが出来ました。また、風邪をひくことなく元気に全員で参加出来たことに、担任として嬉しく思います。ご協力、ありがとうございました。

 りすぐみが選んだ劇は「オズの魔法つかい」です。場面展開が多くとても難しい内容でしたが、「きっとりすぐみだったら大丈夫」と信じ、子どもたちと毎日練習に一生懸命に取り組み続けました。子どもたちの頑張りで、わたしが何も言わなくてもスラスラとお話が進むようになりました。

 そんな中、りすぐみの仲間のSくんが、家庭の都合でクリスマスこども会前にお引越しをすることになったのです。
 Sくんは気配り上手で、クラスのみんなにとてもやさしく接してくれる素敵なお友だちです。Sくんは劇でライオン役を担当していました。練習の段階から、恥ずかしがりながらも大きな声でライオン役を演じてくれていたSくん。そんなSくんのために、お引越し前にりすぐみだけのクリスマスこども会を行うことにしました。
 本番のように衣装を準備し、自分の位置につきます。Sくんを入れた16人で演じる最初で最後のオズの魔法つかいは、何度か止まりそうになりながらも最後まで演じ切ることが出来ました。
 「これで、りすぐみのげき『オズのまほうつかい』をおわります。」
 「れい!」
 お辞儀をし、顔を上げた子どもたち。一人ひとりが堂々と立つその姿を見て、嬉しさと寂しさがこみ上げ、涙が止まりませんでした。

 4月から28人でスタートし、1学期、2学期と日々の生活や様々な行事を、28人で力を合わせて取り組んできました。みんなで頑張った分だけ、たくさんの思い出が出来ました。お別れは寂しいけれど、これからもりすぐみは28人の仲間です。Sくんが、新しい土地でもSくんらしく過ごしてくれることを願っています。

 冬休みが明けたら、第3学期が始まります。限られた時間ではありますが、子どもたちとの日々を大切にしながら卒園まで過ごしていきたいと思います。

りすぐみ おおたか あさ

     みんなで作り上げた
     「オズの魔法つかい」

     かっこよく踊りました!
        「VS」

      かわいくポーズ!
       「360°」