「人格形成の基礎は友達との遊びの中から」 2020年11月9日

 秋も深まり、冬の足音がすぐそこまで聞こえて来る時期となりました。園の子ども達は今、文化祭の作品展に向けて追い込みに入っています。
 コロナで始まった園生活でしたが、子ども達は日に日に逞しさを増し、4月に入園した3歳児クラスのお友達にとっても、仲間意識が育ちグループ遊びを盛んに行っています。しかし、まだまだ相手の思いを十分に受け止めることができず、自分の思いを通そうとする姿もあります。

 先日、年少組の男の子が5人で遊んでいました。その中の一人が大声で泣いていたので近づいて声を掛けると泣きながら「僕のドングリをSちゃんがとった。」「僕のドングリを返して。」と怒っていました。「3つあったのに、2つしかない」と泣きながら怒っている。
 私はSちゃんに「どんぐり見せて」と声を掛けると、Sちゃんはポケットからドングリをだして、手の平に乗せ私に差出し見せてくれました。手のひらには3個のドングリがあり「Sちゃん取ったの?」と聞くと黙って何も言わない。

 すると一緒にいた子が「とったんじゃないかな・・」「返さないとダメだよ・・」の声、その言葉を聞いたSちゃんは怒り友達に砂を投げ始めました。私は「砂を投げるのはだめだよ」と声を掛けましたが、しばらくやめようとはしませんでした。周りの子から「砂投げないで!」とSちゃんを止める声掛けが飛ぶと、しぶしぶSちゃんは、ドングリを泣いていた子に返しました。その後は何もなかったように5人で滑り台の方に走って行き遊んでいました。この出来事は担任にお伝えし、その後を見守ってもらいました。

 このように子ども達は、人との関わりの中で「葛藤・怒り・喜び」を学んでいます。3歳児クラスの子ども達は、個々の遊びから仲間と関わる遊びを求め成長をしている過程です。まだまだ、相手の思いを十分に受け止めることはできず自分の思いを通そうとする姿がありますので、保育教諭は子ども達の人格形成の基礎となる導きをする仲介者として、子ども達の遊びに目を向け遊びの様子を見守り、良いタイミングで的確に援助していかなければならない重要な役割があります。子ども達には、友達と沢山関わり多くのことを学び社会性を育んでいってほしいと思います。これからも子ども達の遊びに目を向け見守ってまいりたいと思います。

 今年度採用の「ひよこ1組の佐藤遥先生」・「きく組担任の友部真澄先生」を紹介いたします。ひよこ1の佐藤遥先生・・いつも元気はつらつ挨拶も大きな声でする明るい先生です。1歳児さんの、身辺の自立を目指して日々先輩の先生と共に努力をしているところです。

 きく組担任の友部真澄先生・・口数は少ないですが周りの様子をよく見て動く先生で、泣き言は言わず自分で受け止め黙々と行う先生です。子どもとの関わりは少々クールなところがあります。二人の先生の今後が楽しみです。

 先生紹介は今回で最終章となります。園の教育や職員に対し、保護者の皆様には日頃より温かい見守りご指導を頂き感謝申し上げます。今後も保護者の皆様と共に園の教育がより良い方向に進むよう努力をしてまいりたいと思いますのでご協力をよろしくお願い致します。

                                       園長  柴田幸子

お友達と縄跳びをする友部先生、先週は声を使いすぎて声がかれて、とてもつらそうでした。

1歳児の先生方と一緒に、午睡の見守りをしている佐藤先生(手前左側)です。子ども達が寝付くまで優しく援助をしています。